海外製(中国製など)を選ぶときのポイント
手持ちのレーザー溶接機は、日本のメーカーや販売店が扱う機種でも、海外で製造されているものが多くあります。製造国だけで良し悪しは決まりません。導入した後に困らないよう、買う前に確かめたい点をまとめました。
本サイトの機種ページの「製造国」は、メーカーや販売店の公式サイトに書かれている場合だけ表示しています。本社は日本でも製造は海外、という機種もあります。
1国内で修理を受けられるか
故障したときに、どこで直すかを最初に確かめます。海外メーカーの機種でも、国内の代理店やメーカーの日本法人が修理を受け付けている場合があります。
- 修理の窓口はどこか(メーカーの日本法人・国内代理店・購入した販売店)
- 技術者が来てくれるのか、本体を送り返すのか
- 修理にかかる日数の目安と、そのあいだ代わりの機械を借りられるか
2交換部品が国内にあるか
保護ガラス(保護レンズ)やノズルなど、使えば減る部品は定期的に買い足します。発振器やトーチケーブルが壊れたときの取り寄せ期間も確かめます。
- 消耗品の国内在庫と、注文してから届くまでの日数
- 発振器・チラー(冷却装置)が故障したときの対応
3保証の範囲と期間
保証の期間は、本体・発振器・トーチなど部品ごとに違うことがあります。保証を受ける窓口が海外のメーカーなのか、国内の販売店なのかも確かめます。
4日本語の取扱説明書と安全表示
手持ちのファイバーレーザー溶接機の多くは、目や皮膚への危険が大きい「クラス4」のレーザー製品です。日本では JIS C 6802 がレーザー製品の安全基準で、厚生労働省の通達「レーザー光線による障害の防止対策について」が、管理区域の設定や保護めがねの着用などを求めています。
- 日本語の取扱説明書と、日本語の警告表示があるか
- レーザーのクラス表示と、使う人に必要な保護具が示されているか
- 操作と安全の講習を、導入時に受けられるか
5電源とガス
工場の電源で使えるかを確かめます。海外向けの仕様のまま、三相380Vの機種もあります。日本の工場で一般的な三相200Vや単相200Vでない場合は、変圧器が要ります。
- 必要な電源(単相200V・三相200V・三相380V)と、消費電力・ブレーカーの容量
- シールドガス(アルゴン・窒素)の種類と流量
6公表値の読み方
カタログの数値は、書き方がメーカーごとに違います。
- 「溶け込み深さ」は、溶ける深さです。「溶接できる板厚」とは違います
- 出力は「定格(連続)」と「最大ピーク」で値が大きく変わります
- 自社で使う材料と板厚でテスト溶接をして、仕上がりを確かめるのが確実です
7補助金・税制を使う場合
補助金や税制には、製品や購入先についての条件があります。
- 省力化投資補助金(カタログ注文型)は、製品カタログに登録された製品を、登録された販売事業者から買うことが条件です
- 中小企業経営強化税制では、工業会等の証明書が必要です。メーカー(または国内の販売元)が証明書の手続きに対応しているか確かめます
補助金・助成金・税制の一覧もあわせてご覧ください。
8販売店の体制
同じ機種でも、販売店によって導入時の支援が違います。設置と試運転、操作講習、デモ機やテスト溶接の有無を比べます。
買う前のチェックリスト
- 修理の窓口と、修理中の代わりの機械
- 消耗品の国内在庫
- 保証の期間と窓口
- 日本語の取扱説明書と警告表示、安全講習
- 工場の電源で使えるか(380V なら変圧器)
- 自社の材料でのテスト溶接
- 補助金・税制の条件(登録製品・証明書)
テスト溶接は、本サイトの運営元(レーザー溶接機の販売事業者)が取り扱う機種で受け付けています。